プライマーって何？防水工事に関する基礎知識について解説します♪

こんにちは。愛知県稲沢市に拠点を置き、幅広いエリアで防水工事を行っています。「雨漏り解決センター」です。どんなご依頼も資格を有するスタッフが即対応いたします。防水工事を検討している方や住宅の雨漏りでお困りの方はぜひ弊社までご相談ください。

今回は、防水工事に関する「プライマー」というものについて詳しくご紹介していきます。見積書などで見かけたことがあるかもしれません。プライマーがどのようなものなのかについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください！

プライマーとは、最初という意味を持つ「プライマリー」から派生した言葉でその名の通り防水工事の工程の中で最初に塗布する材料のことを指します。防水工事の塗料は基本的に重ね塗りをして防水層を形成していきます。プライマーには下地と上塗り塗料などの密着性を高める下地処理剤や防水層の密着性や耐食性を高めることができたり金属素材の錆などを防いだりする表面処理剤などの役割があります。また、下地の凹凸や細かいひび割れなどの損傷を埋めることによって防水材を均一に塗ることができ防水層の厚みをそろえることができます。それにより防水層の性能が発揮できるようになります。

プライマーにもさまざまな種類がありますが、それぞれで特徴や適用する下地の種類なども変わってくるため最適なプライマーを使用する必要があります。主な種類について特徴を含めてご紹介していきます。

・ウレタン系プライマー

これはウレタン防水の際に使用するプライマーです。一液溶剤が中心で密着性に優れており、シート防水の塗り替えにも使用することができます。昔は、旧ウレタン塗膜防水材や旧ウレタン弾性床材の塗り替えにも利用されていました。密着性が高いため下地の穴を塞いで防水層の膨れを防止する効果があります。

・シート系プライマー

これは、シート防水の際に使用するプライマーで一液型タイプのものが主流です。取り扱いが安易で作業性にも優れているためシート防水の塗り替え塗料に最適です。天候が悪い時には使用を避けた方が無難で、作業するときは防護服などを着用してから作業する必要があります。

・FRP系プライマー

これは、FRP防水の際に使用することができ、トップコートを塗り替えるときのプライマーとしても使用することができます。下処理などの工程が不要なため短期間で施工することが可能です。クリーンな環境で作業を進めることができますが、マスクなどを着用するようにしましょう。

プライマーは接着剤のような役割を果たすことがわかりました。しかし、適用方法を守らなければ防水性能が失われてしまいます。以下の一般的な使用手順をしっかり守りましょう。

1.下地の清掃

プライマーを使用する前に必ず下地を清掃しましょう。埃や汚れなどがあると密着性が低くなってしまい防水性能が失われる恐れがあります。

2.下地の乾燥

プライマーは気温や湿度などによって性能が変化してしまうため下地の湿気などをしっかり取り除きましょう。

3.プライマーの塗布

プライマーを塗布するときは均一になるようにローラーや刷毛などを使用しましょう。この際、皮膚に触れないように注意しましょう。

4.プライマーの乾燥

プライマーはしっかり乾燥させることが大切です。乾燥時間は種類やメーカーによって変わるためきちんと確認しておきましょう。

5.防水層の形成

プライマーが完全に乾燥した後、防水層を形成します。未乾燥だと接着力が低下してしまいます。

プライマーを使用するときにはいくつか注意点があります。一つ目は、適切なプライマーを使用することです。防水材料や下地に適したプライマーを選ぶ必要があります。下地などに適していないと防水性能が失われる可能性があります。二つ目は、安全対策をしっかりすることです。プライマーはすべて危険物第4類可燃物となっているため使用する際は、防護服・マスク・長袖長ズボンなどを着用するようにしましょう。また、乾燥時などに危険な有害物などが発生する恐れがあるので換気を十分に行ったうえで使用する必要があります。

プライマーの役割や重要性についてご紹介しました。防水工事に必要な塗料で防水層の土台となる大切な工程の一つであることがわかりました。プライマーは接着剤の役割を果たす重要な塗料ですが、危険物に分類れるため防護服やマスクなどの着用をしましょう。