防水工事のシーリングって何？重要性や種類などについて解説します！

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今回は、防水工事におけるシーリングについて詳しく解説していきたいと思います。シーリングの役割やコーキングとの違い、重要性などを知っておくことで劣化に早く気付くことができ、適切な処置をすることができるかもしれません。

シーリングとは、建材を組み合わせてできた隙間を埋める作業のことを指します。隙間にシーラントと呼ばれるシール材を充填することで雨水や湿気などが隙間から侵入するのを防ぐことができます。特にドアや窓の周り、外壁のつなぎ目、屋根の接合部など水が浸入するかもしれない細かい隙間部分に施工します。また、水の浸入を防ぐだけでな気密性を高めることもできるため、外部からの風の浸入を防ぐこともでき室内の温度を保つことができます。

シーリングは住宅にとって重要な役割を担っています。一つ目は、「建材の隙間からの水や湿気の浸入を防ぎ、資材の腐食や雨漏りを防止する」ことです。住宅における水の浸入は雨漏りや建材の腐食など甚大な被害をもたらします。外壁や屋根などは防水工事によって形成された防水層が住宅を保護してくれますが、建材やドア・窓・屋根の隙間などは防水工事による保護ができません。そのため、シーリングで細々とした部分を埋めることで雨水が侵入することが一切なくなります。二つ目は、「地震による振動・天候による外壁材の収縮などに追随し負荷を軽減させる」ことです。耐久性に優れています。なおかつどんな動きにも対応でき、建材から離れにくい性能を持っているため部材の伸縮や揺れなどに耐えることができます。

防水工事にはコーキングというものもあり、シーリングと同じような役割を果たします。では、コーキングとシーリングにはどんな違いがあるのでしょうか。

結論、ほとんど違いはありません。

大きく異なるところはなく、呼び方が違うだけで同じものとして扱われています。しかし、シーリングは外壁・屋根などの外部の隙間の充填、コーキングは主に室内の隙間の充填や仕上げなどに使用されたりと施工場所によって使い分ける業者もあるかもしれません。

コーキングに種類があるようにシーリングにも二つの種類がありあらかじめ成形されている「提携シーリング材」とペースト状の樹脂を充填材とする「不定形シーリング材」があります。さらに使われている材料によっても種類があります。それにより性能や耐用年数なども変わってきます。

• ウレタン系シーリング：耐久性が非常に高く、弾力性・密着性など様々な性能で優れています。硬化しても弾力を保ったままであるため、ひび割れや目地の補修に多く使用されます。しかし、耐候性は他より劣るため屋外で使用する場合は塗装などで保護する場合があります。
• シリコン系シーリング：耐候性・耐水性・耐熱性に優れており、ガラス周りや浴室・キッチンなど室内での使用に向いているといえます。また、コストパフォーマンスが良く他と比べて比較的安価で施工することができます。しかし、シリコンオイルが出るため上からの塗装ができません。そのため、外壁には基本的に使われていません。
• アクリル系シーリング：水性タイプのシーリングで、作業性に優れています。しかし、耐候性や耐久性が低く硬化後に肉やせが起こりやすいです。しかし、価格が安いため新築時によく使用されています。

いかがだったでしょうか。シーリングもコーキングも同じような役割を果たしますが、使用している材料が違うとそれぞれで特徴や適した場所が変わってくるため必要とする性能に優れているか等しっかりと選定することが大切だということがわかりました。また、シーリングもコーキングも年数が経過するごとに劣化していくため定期的なメンテナンスや再施工などの手入れを欠かさないことが住宅の寿命を延ばすための秘訣であることがわかりました。