防水工事における勾配の重要性について解説！雨漏りを防ぐために

こんにちは。稲沢市に拠点を置き近隣地域等幅広いエリアで防水工事を行っている雨漏り解決センターです。雨漏りを防ぐために必要となる防水工事の専門家が多数在籍しておりどんな困難な問題も解決いたします。ぜひ一度ご相談ください！

最近では、住宅の外観にこだわりをもつ人が多くなってきました。そのため平たい屋根であったりなど勾配があまりついていない特徴的な形を持った住宅が増えてきています。そこで本記事では防水工事における勾配の重要性について解説していきます。

勾配とは、水平面に対する傾き、傾斜面の傾きの程度のことで傾斜面の水平方向の変化に対する水平面からの距離の比のことを指します。主に地形や建造物等の傾きについていうことが多いです。平たい屋根やベランダ・バルコニー等人が歩行する場所や外観を重視して作られた場所にも勾配が必要となってくる。

防水工事における勾配には様々な役割や重要性があります。

1. 排水促進：平らな場所でも勾配があることによって雨水などが効率的に排水口に流れるようになります。これによって雨水が溜まることを防ぎ防水層の劣化や雨漏りにつながるリスクを減少させることができます。
2. 防水材料の劣化防止：水が防水層の上に長時間溜まっていると使用している防水材料やその下の下地にまで悪影響が及び劣化しやすくなる可能性があります。そのため、平面な場所でも適切な勾配を設けることが必要になってきます。
3. 住宅の保護：水が引き起こすトラブルなどが原因となり住宅の寿命が縮む恐れがあります。そんなトラブルを回避するために勾配を設けて少しでも水による劣化を防ぐ必要があります。

これらのように勾配にはただ水捌けをよくするだけでなく防水工事で形成した防水層の排水性能をさらに向上させる役割を果たしていることがわかります。 

勾配に関するトラブルが発生してしまうと防水工事やその後に大きな影響を及ぼす可能性があります。主に挙げられるトラブルをご紹介していきます。

「水溜まりの発生」

勾配が不十分だと水がうまく排水できずに滞留してしまい水溜まりが発生してしまいます。劣化していない防水層でも長期間水が溜まっていると次第に劣化していき水の侵入を防ぐことができなくなってしまいます。

「排水口の詰まり」

排水口が何らかが原因で詰まってしまっては勾配が適切であっても水が排水されず溜まってしまいます。また、排水口付近に水がたまり続けるとコケや雑草などの繁殖につながりさらに状況が悪化してしまいます。

「防水層の劣化」

防水層が劣化してしまっては勾配の比率に変化が起きてしまったり、適切な勾配で水を排水できる状態にあっても防水層の劣化部分から建物内部への水の侵入を防ぐことができなくなってしまいます。これでは、勾配があっても意味がありません。

上記で挙げたトラブルの対策方法や重要ポイントをご紹介していきます。まず、陸屋根等平たい場所でも適切な勾配を設けることです。建設の際にしっかり勾配を付けておくことで少しは排水性能を向上させることができ、水溜まりなどの発生を防ぐことができます。次に、定期的に清掃を行うことです。勾配があっても排水口がふさがっていては意味がありません。しっかり排水口が機能するように定期的にゴミを除去したりなどの清掃が必要となります。最後に、防水層をしっかり形成することです。施工不備や劣化がある状態の防水層では勾配があっても水の侵入を防ぐことができなくなってしまいます。また、防水層が均一でなければ建設時に設けた勾配が役割を果たせなくなってしまいます。そのため、防水工事の施工は専門技術で均一な厚みにすることが重要となってきます。

防水工事における勾配は建物の防水性能を左右させる重要な要素の一つであることがわかりました。おしゃれな平たい屋根やベランダ等平面の場所であればあるほど勾配に十分気を付けて施工を行う必要があります。適切な勾配を設けることで様々な役割を果たし、結果的に住宅の寿命を延ばすことができるようになります。勾配の設計には精密な計算が必要となります。ほかにも重要となるポイントはいくつもあります。これらのポイントをしっかりと押さえることで住宅の性能を維持することが可能となります。