防水工事における専門用語について|工事内容を詳しく理解しよう
2025/01/30
こんにちは!稲沢市を中心に幅広いエリアで防水工事や雨漏りの対策などを行っている雨漏り解決センターです。
『しまった!雨漏りだ!』そんな緊急時、初めて防水工事を依頼するといったケースも多いことでしょう。そんな時、業者とのやり取りの中で出てくる様々な専門用語に対してよく理解することが出来ず、内容をちっとも把握できないなんてことが起きてしまいます。ここでは、そんな疑問を解消するべく、防水工事における専門用語をまとめて解説していきます。それぞれの言葉の意味を知ることで、なぜその工事が必要なのかという理解も深まります。ぜひご覧ください。
目次
防水工事の専門用語
工法や作業の専門用語に詳しくなろう!
『あ』行の専門用語
アスファルト防水
-あすふぁるとぼうすい-
アスファルト防水とは、合成繊維で作られた不織布にアスファルトを混ぜてコーティングされたシート状のルーフィングシートを重ねて貼り防水層を形成する工法のこと。ルーフィングを層にしていくことによって水密性に優れた防水層を構成することができる。主にコンクリート下地の平たい屋根等の防水工事に用いられ、アスファルト防水の中の工法がさらに以下の3つに分類される。
■熱工法■
加熱して溶かしたアスファルトを接着剤代わりにしてルーフィングシートを積層していく工法。昔からよく使われてきた為、信頼性が高く高密度な密着性を持つ。
■トーチ工法■
トーチバーナーを使用して溶着施工を用いる工法。両面に改質アスファルトをコーティングしたシートを使用、隙間なく密着させるため水密性の高い防水層を形成することができる。
■常温工法■
常温で材料同士を付着させる工法。熱を必要としないため煙や臭いの問題が少なく環境に優しい防水工法の一つ。熱に頼らないため「冷工法」とも呼ばれる。
ウレタン塗膜防水
-うれたんとまくぼうすい-
液体のウレタン防水材を塗り重ねて防水層を形成する工法のこと。バルコニーやベランダ・屋根・外壁・地下など様々な箇所で用いられる一般的な防水工事の一つ。
■メリット■
- 伸縮性に優れている為ひび割れが起きにくい
- つなぎ目が存在しないままに施工が可能
- 施工費用も比較的安く、耐用年数も十分に期待できる
塩化ビニル樹脂系シート防水工法
-えんかびにるじゅしけいしーとぼうすいこうほう-
塩化ビニル樹脂で出来ているシートを下地に張り付けて防水層を形成する工法のこと。塩ビシート防水とも呼ばれる。下地に直接シートを貼り付ける密着工法と、緩衝シートを挟みシートを固定する機械的固定工法の2種類がある。
■メリット■
- シート自体が工場生産であるため職人の腕によるばらつきがなく均一な防水層を形成できる
- シート型であるため意匠性に優れる
- ウレタン塗膜防水に比べ広範囲を一気に施工することが出来る
FRP防水工法
-えふあーるぴーぼうすいこうほう-
FRPと呼ばれる繊維強化プラスチックを液状にして塗ることで防水層を形成する工法のこと。耐水性はもちろん耐候性に優れ、戸建て住宅のバルコニーやベランダ・浴室を始めビルの屋上・プールなど使用場所も多岐に渡る。
■メリット■
- 軽量であり衝撃にも強い
- 工期が短くて済む
- 熱を使わない防水工事が可能なため、騒音や異臭などの発生がない
屋上緑化
-おくじょうりょくか-
建物の屋上に植物を植えて緑地化すること。植物による日照遮蔽や断熱効果・蒸散作用が期待できる。防水工事を施したのち屋上緑化をすると、植物を育てる上での水はけ問題も同時に解消しつつ、環境に優しく、景観を向上させ人々に癒しの憩いの場を提供することが可能。
『か』行の専門用語
機械的固定工法
-きかいてきこていこうほう-
防水シートを下地に固定する工法のこと。シート防水工法のひとつに当たる。絶縁工法とも呼ばれ、UD工法(プレキャスト工法)とUS工法(ポストキャスト工法)の2種類に細分化される。
■メリット■
- 下地の状態に左右されないため高い耐久性が期待できる
- 下地への影響も少ないため、改修工事を行う際の下地処理も最小限で済ませられる
- 防水層の厚みが一定であるため仕上がりにムラがない
クラック
-くらっく-
主に、ひび割れや亀裂のこと。屋根や外壁面に発生することがある。経年劣化や自然災害・膨張などの要因から発生する。
■クラックがあることでの懸念点■
- 発生した亀裂部分から雨水が内部に浸透することで雨漏りの原因となる
- 建物の構造を劣化させる要因
高圧洗浄
-こうあつせんじょう-
施工を行う前にその面にある汚れやゴミ・埃などを綺麗に取り除くために行う洗浄のこと。高圧の水を専用の機械で勢いよく噴射することで、水圧を利用し様々な汚れを除去することが可能。
■メリット■
- 短時間で広範囲の洗浄が可能
- 水道が使えればどこでも使用可
- 高い洗浄能力が期待できる
コーキング
-こーきんぐ-
建物などの気密性や防水性を高めるために施工の際に出来る隙間を専用の柔らかい素材を使用し埋めていくこと。シリコンやウレタン・アクリル製のコーキング材が多くあり、用途によって使い分けられる。
■コーキングの役割■
- 雨水などの侵入を防ぐ
- 建物同士の衝突を摩擦を防ぐ
- 衝撃を吸収・分散して緩衝材の役割を果たす
『さ』行の専門用語
下地
-したじ-
壁や天井・屋根などの、防水工事や塗装を行おうとする素材の表面のこと
下地処理
-したじしょり-
防水工事などを行う下地に対して、あらかじめ汚れや乾燥・付着物の除去をし、施工に最適な下地の状態に整える事。
下地補修
-したじほしゅう-
防水工事などを行う下地に対して、事前に補修を行いなだらかな状態にすること。補修が必要な箇所に対しそのまま工事をするよりも、補修をした上での工事の方が品質が向上する。
シート防水工法
-しーとぼうすいこうほう-
塩化ビニールや合成ゴムなどのシートを下地に敷き、防水層を形成する防水工事のこと。屋根や陸屋根など広い面積を一度に防水処理することが出来る。ビルやマンションなどの建物でよく採用される工法でもある。密着工法と機械的固定工法の2種類があり、塩化ビニル樹脂系シート防水工法とほとんど同じに取られるケースがあるが、違いとしては使用する防水シートの素材である。
■シート防水工法の場合■
下地の上に防水シートを敷き詰め固定する工法であり、施工ムラが起きにくい
■塩化ビニル樹脂系シート防水工法の場合■
塩化ビニール樹脂でできたシートを使用し、耐久性や紫外線に強いメリットがある
シーリング
-しーりんぐ-
建物などにおいて隙間を目地材などで補填し気密性や防水性を高めること。使用する素材のことをシーリング材や補填材という。類義語としてコーキングがあるが、主な使い分けとしては、外壁の目地やサッシまわりに重点されるものをシーリングといい、内装や建具の隙間を埋めるものをコーキングという。
シングル葺き
-しんぐるぶき-
薄い板を並べて屋根を仕上げる屋根の仕上げ工法のこと。最も基本的な工法であり、板の種類によって呼び方が変わることがある。(金属板葺き・スレート葺き・アスファルトシングル葺きなど)
伸縮目地
-しんしゅくめじ-
防水層の上にコンクリートやパラペットを打設する際、それらが膨張伸縮によって破損したり、防水層を損傷させることがないように、敢えて設ける目地のこと。
絶縁工法
-ぜつえんこうほう-
防水工事において下地と防水層を直接密着させずに施工する工法のこと。下地と防水層の間に通気層を作ることで下地が水分を含んでいても施工することが可能になる。
■メリット■
- 下地の影響を防水層が受けにくい
- 防水層が長期間長持ちする
- 工期が短く、軽量で低価格である
『た』行の専門用語
チョーキング現象
-ちょーきんぐげんしょう-
防水層の表面が劣化することで現れるサインの一つ。表面を触ったときに、チョークの粉のような白いものが付着する。こういった現象を劣化サインととらえ、新たに防水工事を検討するタイミングにもされる。
通気緩衝工法
-つうきかんしょうこうほう-
防水層の下地から発生する湿気による膨れや破断を防ぐために、通気緩衝シートを貼りつけてから防水工事をする工法のこと。下地に水分が含まれている状態であっても防水層の膨れを防ぐ事が可能。下地の水分を脱気筒から排出することで膨れを防止し、修繕の発生リスクを抑えることが出来る。
トップコート
-とっぷこーと-
防水層や塗装面の表面を保護するために使用される仕上げ用のコーティング材のこと。紫外線や雨から防水層を守る役割を果たす。また。防水層の表面の粘着やざらつきをカバーする役割もあり、美観を長期間維持することに貢献できる。
『な』行の専門用語
熱工法
-ねつこうほう-
アスファルトを溶かして防水シートを貼り合わせる工法のこと。アスファルト防水の中で最も歴史ある工法になり、マンションやビルなどの屋上に多く使用される。
■メリット■
- 性能が高く古くからの信頼性が高い
- 短期間で固まるため工期が短くて済む
■デメリット■
- 煙や臭いが発生する
- 火災ややけどの危険性がある
- 施工する職人の腕が重要
『は』行の専門用語
剥離
-はくり-
物体が一部・または全体が元の位置から離れる現象のこと。防水工事や塗装においては、防水層や塗膜がはがれてしまう事を剥離という。
バックアップ材
-ばっくあっぷざい-
シーリング材を補填する際に目地の深さを調整したり、三面接着を防いだりする目的で使用する部材のこと。漏水を防止することができる。ポリエチレン発泡体などの軽量かつ柔軟な素材が使用される。
パラペット
-ぱらぺっと-
建物の屋上やバルコニー・吹き抜け廊下などの外周部に設けられている低い立ち上がり壁のこと。防水や転落防止を目的としマンションなどに施工される。
プライマー
-ぷらいまー-
下地や施工を施す最初の断面に対し直接塗布することで、その後の工程の素材との密着性を高める事ができるもの。続く工程の過剰な吸い込みを防いだり下地からの通気を抑制させる効果もある。
防水層
-ぼうすいそう-
建物において雨水や地下水などの侵入を防ぐために設けられる層のこと。これが厚ければ厚いほど、高い防水効果を実現する。
『ま』行の専門用語
マスキング
-ますきんぐ-
シーリングを行う際など、施工をしたい箇所以外を汚すことがないように、紙製の粘着テープを貼り付けることで施工エリアを限定すること。仮付けであるため、剥がしやすいマスキングテープが使用されるケースが多い。
水切り
-みずきり-
雨水が建物の壁面を伝わって建物内部に進入しないようにするために設置される板や金物のこと。建物と基礎の間や、窓やバルコニーの下、屋根などに設置される。雨水を排水し、壁面に汚れがつくことを防ぐ役割も果たす。
密着工法
-みっちゃくこうほう-
防水層を下地に密着させる防水工事の方法のこと。ウレタン防水やシート防水などの防水工事で用いられる。
■メリット■
- コストパフォーマンスが高い
- 軽量であるため建物に負荷をかけにくい
- 複雑な形状の場所や凹凸がある場所でも施工が可能
『ら』行の専門用語
陸屋根
-りくやね・ろくやね-
傾斜がほとんどなく、平坦な屋根の形状のこと。平屋根とも呼ばれ、ビルやマンションなどの高層建築物に多く見られる。建設コストを抑えられる一方で勾配がないため水はけが悪くなり、雨漏りや劣化のデメリットがある。
ルーフバルコニー
-るーふばるこにー-
階下の屋根部分を利用して作られたバルコニーのこと。ルーフテラスやルーフガーデンとも呼ばれる。
冷工法
-れいこうほう-
熱工法とは反対に、熱を使わずに防水層を形成する工法のこと。自着工法や常温工法とも呼ばれる。熱工法でのデメリットでもある臭いの発生や危険の伴う作業ではないため安全が高い。
露出工法
-ろしゅつこうほう-
防水層の上にそのまま塗装をして仕上げる工法のこと。
防水工事の専門用語を知り工事内容の理解を深めよう!
まとめ
今回は防水工事における専門用語をご紹介してきました。自分たちの依頼している工事内容では、一体どんな事象が発生していて、どういった工法で修理をしてもらうのか。そういった一連の流れを言葉の意味をしっかりと理解することで明確に把握することができるようになります。もちろん、これ以外にも様々な言葉がありますので、分からない点は都度確認しつつ、納得のいく業者に防水工事の依頼を行うようにしましょう。
稲沢市を中心に愛知県内にて急な雨漏りでお困りの方や、防水層の劣化のため業者をお探しの方はぜひ弊社までご相談ください!どこよりも丁寧に最後まで対応いたします♪
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